はじめに
「エギングって本当に簡単に始められるの?」
そう疑問に思っている方も多いでしょう。
エギングとは、アオリイカをターゲットにした人気のルアーフィッシングのひとつです。餌木(エギ)というイカ専用のルアーを使い、ロッドをシャクってアクションを加え、イカを誘います。シンプルな釣り方ですが、奥が深く、ゲーム性も高いことからベテランから初心者まで幅広く愛されています。

私自身も数年前にエギングを始めました。最初は「とりあえず安い道具でいいだろう」と格安タックルを手にしましたが、すぐに壊れたり、使いにくくて満足できず…。結局、買い直す羽目に。
その経験から学んだのは、「ただ安い物ではなく、しっかりと使える最適なコスパ重視の道具を選ぶことが大事」 だということです。
この記事では、私の経験をもとに、初心者が無理なくエギングを始められるように、最適なタックル選びからおすすめ商品、必要な道具一覧まで徹底的に解説します。これを読めば、もう迷わず一歩を踏み出せるはずです。
エギングで最重要なのはロッド
釣り道具と聞くと「リールが大事」と思う人も多いですが、エギングではロッドが最も重要です。
理由は大きく2つ。
- エギをシャクる操作を担うのはロッドだから
エギングの基本動作は「シャクリ」です。ロッドを大きく動かすことでエギにアクションを加え、アオリイカにアピールします。ロッドがしなやかで軽快でなければ、この動きがうまくできません。 - 疲れにくさが釣果に直結するから
エギングは一日に数百回シャクることもあります。ロッドが重かったり長すぎたりすると腕や肩に負担がかかり、集中力が続かなくなります。結果、釣果にも影響が出ます。
つまり「エギングを楽しめるかどうか」は、ロッド選びで大きく変わるのです。
ロッドの長さと硬さ ― 8’3” MLがおすすめの理由
初心者が最初に狙うのは「秋イカ」です。秋のアオリイカはサイズも小さめで数が多く、初心者に最適なターゲットです。
そんな秋イカを狙うためにおすすめなのが、MLクラス・長さ8’3”のロッドです。
- 8’6”はスタンダード
確かにエギングロッドの標準は8’6”前後。しかし、実際に使ってみると飛距離は8’3”とほとんど変わりません。 - 8’3”のメリット
軽快で操作性が高く、初心者でも扱いやすい。長すぎないので疲労も溜まりにくい。 - MLクラスの硬さ
秋イカに最適で、シャクリの感触もわかりやすい。春の大型にもある程度対応できる万能性もあります。
👉 経験から言って、最初の1本は 8’3” MLクラス がベストバランスです。

おすすめロッド&リールセット

初心者が安心して選べる、おすすめの組み合わせをメーカー別に紹介します。
シマノ
ロッド:セフィアBB S83ML
リール:ナスキー 2500


ダイワ
ロッド:エメラルダスX 83ML
リール:レガリス LT2500D


メジャークラフト
ロッド:エギゾースト1G EZ1-832ML
リール:シマノやダイワの2500番台を組み合わせればOK

💡豆知識:リールハンドルの選び方
リールには「シングルハンドル」と「ダブルハンドル」があります。
- ダブルハンドル:巻きが安定し、リズムを取りやすい。ただし重めで専用性が高い。
- シングルハンドル:軽量でシンプル。他の釣りにも流用できる汎用性が魅力。
👉 私は最初からシングルハンドルを選びました。結果、アジングやサビキなど他の釣りにも流用でき、とても重宝しています。初心者が最初に選ぶなら シングルハンドルで十分 です。
ラインとショックリーダーの重要性
なぜPEラインなのか?
PEラインは伸びがほとんどなく、感度が非常に高いラインです。イカの微妙なアタリやエギの動きをダイレクトに感じられるため、エギングには欠かせません。
- 0.8号:初心者に最適。トラブルも少なく、他の釣りにも使える。
- 0.6号:慣れてから。繊細な釣りが可能だが、強風やトラブルに弱い。
オススメのPEライン
シマノ セフィア 0.8号

ダイワ エメラルダス 0.8号

コスパ重視:シマノ ピットブル8 0.8号

ショックリーダーの役割
PEラインは強度は高いものの「擦れ」に非常に弱いです。岩やテトラに触れただけで簡単に切れてしまうため、フロロカーボンのショックリーダーを必ず組み合わせます。
- PE0.8号 → リーダー3号(約12lb)
- PE0.6号 → リーダー2.5号(約10lb)
👉 エギングだけなら2.5号でもOKですが、エサ釣りやライトゲームにも流用するなら3号を選んでおけば安心です。
今回オススメするのはPE0.8号と相性のいいフロロカーボンの3号(12lb)になります。エギングからエサ釣りやライトゲームなど汎用性が高いサイズになります。
おすすめ
- シーガー フロロショックリーダー3号(12lb)


初心者におすすめのエギ
最初に選ぶべきは「ヤマシタ エギ王K」です。
- ムラムラチェリー:定番中の定番。これだけ持っていれば釣りになると言われるほど。
- 軍艦グリーン:こちらも人気。状況に合わせて持っておくと安心。
サイズの選び方
- 夏場:2.5号
- 秋:3号
👉 最初のうちは「ムラムラチェリー3号」から始めれば間違いありません。
エギ王K ムラムラチェリー2.5号
エギ王K 軍艦グリーン2.5号


エギ王K ムラムラチェリー3号
エギ王K 軍艦グリーン3号


エギング用スナップ
エギングではエギを頻繁に交換するため、スナップ が欠かせません。ラインに直接結ぶよりも素早く付け替えられるので、釣行中のロスタイムを減らせます。また、ラインへのダメージも少なくなり、トラブル防止にもつながります。
ダイワのイージースナップSサイズを3号のエギ(上)2.5号のエギ(下)に装着した写真です👇️

特におすすめなのが ダイワのEG(イージー)スナップ Sサイズ 徳用タイプ です。
- Sサイズで十分
秋イカをメインに狙う場合、エギのサイズは2.5号〜3号が中心。Sサイズで問題なく対応できます。 - 徳用でコスパ最強
30個入りの徳用パックなので、一度購入すればほぼ一生追加購入の必要がないほど。コストを抑えつつ安心して使えます。

👉 エギングを快適に楽しむために、スナップは必ず準備しておきましょう!
便利アイテムと収納
エギ収納ケース
- ハードケース:エギ以外のルアーも収納可(例:ダイワ RC100、メイホウ リバーシブル100)
- ソフトケース:エギ専用で軽量(例:シマノ セフィアS、ダイワ エメラルダスS)

- カラビナタイプ:バッグ不要、ランガン向け(例:イカラビーナ Mサイズ)

クーラーバッグはエギングの必需品
釣ったイカを鮮度良く持ち帰るためには、必ずクーラーが必要です。
ここで悩むのが「クーラーボックス」と「クーラーバッグ」ですが、エギングには小型のクーラーバッグがおすすめです。
なぜクーラーバッグなのか?
- 機動力が高い
エギングはランガン(移動しながら釣るスタイル)が基本。重たいハードタイプのクーラーボックスを持ち歩くのは非効率です。 - 軽量で扱いやすい
小型のクーラーバッグなら肩掛けや手持ちで気軽に移動できるので、足場の悪い堤防や磯でも安心。 - 必要十分な容量
秋イカ狙いなら小型バッグで十分対応可能。大きなボックスを持ち歩く必要はありません。
選び方のポイント
- ソフトタイプで軽量なもの
- 保冷力を高めるなら保冷剤を併用
- 中仕切り付きなら氷とイカを分けられて便利
👉 エギングには「機動力」と「軽さ」が重要。
小型のクーラーバッグを選んで、快適に釣行を楽しみましょう。
👉 小型ソフトクーラーバッグ






イカ締めピック
釣ったイカを鮮度良く持ち帰るために必須。
- ヤマシタ エギ王 イカ絞め
こだわりが無ければ価格重視でこれ!

- ダイワ エメラルダス イカシメFL
所有欲が満たされるのはこれ!

- ダイワ エメラルダス イカシスティック
エメラルダス好きにはこれ!
必要な道具一覧 ― これだけあれば始められる!
道具 | 役割・ポイント | おすすめ例 |
---|---|---|
ロッド | エギをシャクって操作する最重要アイテム。軽くて操作性の高いMLクラス・8’3”がおすすめ。 | シマノ セフィアBB S83ML/ダイワ エメラルダスX 83ML |
リール | 2500番クラスで十分。初心者は汎用性の高いシングルハンドルがおすすめ。 | シマノ ナスキー2500/ダイワ レガリスLT2500D |
ライン(PE) | メインライン。初心者は0.8号で汎用性◎。慣れたら0.6号も挑戦可。 | シマノ セフィア 0.8号/ダイワ エメラルダス 0.8号/シマノ ピットブル8 0.8号 |
ショックリーダー | 擦れに弱いPEラインを補強。PE0.8号→3号、PE0.6号→2.5号が目安。 | シーガー フロロショックリーダー |
エギ | アオリイカを狙うルアー。まずは定番カラーから揃えればOK。 | ヤマシタ エギ王K(ムラムラチェリー/軍艦グリーン) |
クーラーバッグ | 釣ったイカを新鮮に持ち帰る必需品。保冷剤とセットで使用。 | 小型ソフトクーラー各種 |
イカ締めピック | 釣ったイカを素早く締め、鮮度を保つ道具。 | ヤマシタ エギ王イカ絞め/ダイワ エメラルダス イカシメFL |
👉 これだけ揃えれば、初心者でもすぐにエギングを始められます!
エギングの必要道具を全部買い揃えた時の金額
製品名 | 価格 |
ロッド | 14,000円 |
リール | 10,000円 |
PEライン+リーダー | 2,000円 |
エギ2個 | 2,500円 |
クーラーバッグ | 5,000円 |
イカ締めピック | 1,000円 |
合計 | 34,500円 |
目安ではありますが、快適にエギングができ、なるべく価格を抑えたとはいえ、意外と高くなりました。一式全部揃えて約35,000円で、何年も使えるなら安いのかもしれませんね。
エギングタックルの汎用性
エギングタックルは「アオリイカ専用」だと思われがちですが、実際には 汎用性がとても高いタックル です。
他の釣りにも流用できる
- 小型ルアーフィッシング
メバルやアジなどのライトゲームにも使えます。エギングロッドは感度が良く軽量ルアーも扱いやすいので、十分対応可能です。 - エサ釣り
サビキ釣りやちょい投げ釣りなど、ファミリーフィッシングにもそのまま流用できます。
👉 つまりエギングタックルを揃えておけば、イカだけでなく小物釣り全般も楽しめるのです。
シーバスタックルがあるとさらに幅広く楽しめる
エギングタックルは万能ですが、扱えるルアーの重さには限界があります。
より幅広い釣りを楽しみたいなら、シーバス用タックルを追加すると理想的です。
- エギングタックルの目安
軽量ルアーや仕掛け(5〜20g程度)までが得意。 - シーバスタックルの目安
軽量ルアーも扱えつつ、40g前後のルアーや仕掛けまで対応可能。
これにより、シーバス・青物・太刀魚など、よりターゲットの幅が広がります。
👉 エギングタックルとシーバスタックルの両方を揃えれば、小型魚から大型魚まで網羅できる「オールラウンダー」な釣りスタイルが完成します。

まとめ
エギングは必要な道具がシンプルで、初期投資も少なく始められる釣りです。
ただし私の経験からも、安物で妥協するのはNG。壊れやすく結局買い直しになり、コストも時間も無駄になります。
最初からコスパの良いしっかりした道具を選べば、長く快適に楽しめます。
ロッド・リール・ライン・リーダー・エギ・クーラーバッグ・イカ締めピック。
まずはこの基本セットを揃え、秋のアオリイカから挑戦してみてください。
エギングは「簡単に始められるのに奥が深い」最高の釣りです。
あなたもぜひ、アオリイカとのスリリングな駆け引きを体験してください!
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