「退職願」と「退職届」の違いは?辞める時の常識と法的な強さ

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加齢に華麗に立ち向かうオヤジ、FLUOROがここに参上だわ!

ようこそ、白髪混じりのお友達!

毎日、家族のため、生活のために歯を食いしばって働いとるみんな、本当にお疲れさんだて。さて、40年も生きてりゃ、一度や二度…いや、もっとか?

「あー、もう会社辞めてぇー!」

って思う瞬間、あるわな。でも、いざ本気で「辞める」って決意した時、ふと手が止まる。上司に突きつける(あるいはそっと出す)あの紙。

「退職願」と「退職届」
この二つ、どっちが正解か、ちゃんとわかっとる?

「え?なんか響きが違うだけじゃないの?」

「どっちでもええんだろ?」そう思っとるなら、ちょっと待った!

これを間違えると、スムーズに辞められるはずが泥沼の引き止め交渉になったり、辞めたいのに辞められん…なんていう最悪の事態になりかねん。

これはダメだて!

今日は、ブラック企業で18年戦い続ける俺が、この「似ているようで全然違う」二つの書類について、徹底的に解説するでな。

自分の身を守る知識として、絶対覚えといてちょーだい。

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そもそも「退職願」と「退職届」って何が違うんだて?

退職願or退職届
退職願or退職届

まず結論から言うと、この二つの最大の違いは、「会社の合意(承諾)が必要かどうか」これに尽きる。

「願(ねがい)」と「届(とどけ)」。漢字の通りなんだわ。「願い」が「届く」か、「届け出」で終わらせるか…この差はスゲェーでかいぞ。

退職願(たいしょくねがい):「辞めさせて頂けませんか?」のお願い

退職願
退職願

こっちは、読んで字のごとく「お願い」する書類だて。「私、こういう事情がありまして、○月○日をもって退職させて頂きたく、お願い申し上げます」っていう、会社(上司)に対して「退職の合意を求める」ための書類なんだな。

あくまでスタンスは「相談」「交渉」だわ。

だから、会社側には「いや、今お前に抜けられるとマジで困るから、あと半年待ってくれ」とか「悪いようにはせんから、考え直してくれんか?」っていう交渉(引き止め)の余地が生まれるわけだ。

理論上は、会社が「うん、わかった」と承諾するまでは、こっちから「やっぱ、辞めるのやめます!」って撤回も可能。(まあ、一度言い出すと気まずいけどな!)

円満退社を目指すなら、まずはこれで相談するのが一般的。

「こんなんでいいんだて!」って思うかもしれんけど、これが波風立てない大人のやり方ってわけだ。

退職届(たいしょくとどけ):「○月○日に辞めます」の最終通告

退職届
退職届

一方、こっちがマジのやつ。「届」っていうのは、「届け出る」こと。

「私、○月○日をもって退職いたします。」

と、会社に対して一方的に「通告」する書類なんだて。スゲェー強気だろ?ここには「お願い」とか「相談」のニュアンスは一切ない。

「辞めます」という確定した事実を、事務的に通知するだけ。

だから、退職届が会社に受理された(受け取られた)時点で、法的には労働者側からの「労働契約の解約の申し入れ」が完了したことになる。

会社は「そんなもん受理せん!」とか「辞めるのは認めん!」とか言う権利は、原則ないんだな、これが。

一目でわかる!「願」と「届」の比較

簡単にまとめると、こんな感じだて。

項目退職願 (お願い)退職届 (通告)
スタンス相談・交渉(合意が必要)通告(一方的でOK)
会社の反応承諾・拒否・交渉の余地あり原則、受理するのみ
撤回会社が承諾する前なら可能原則、不可
使う場面円満退社を目指す第一歩退職が確定した後、または強行する時

この差、ちゃんと理解しとかなアカンぞ。

結局、どっちが確実に辞めれるんだて?

これはもう、議論の余地なく「退職届」だわ。

さっきも言ったけど、退職届は「辞めます」という労働者側からの一方的な意思表示。法律(民法第627条第1項)でも、ちゃんと守られとる。難しい条文は置いといて、簡単に言うと、

「(正社員みたいに)期間が決まってない雇用契約なら、いつでも辞めるって言っていいよ。言ってから2週間経ったら、辞めたことになるよ」

って決まっとるんだな。法律が味方だなんて、スゲェーだろ!

だから、会社がどれだけゴネようが、「辞めさせない」なんてパワハラまがいなことを言おうが、退職届を(受け取らせたことが証明できる形で)提出すれば、2週間後には法的にサヨハラできる。

もちろん、普通は円満に辞めたいわな。だから、多くの場合は、

  1. まずは口頭か「退職願」で上司に相談
  2. 退職日を双方合意の上で決定する
  3. 会社のルールに従って、最終的な書類として「退職届」を提出する

この流れが一番キレイ。「これでいいんだて!」っていう、理想的な辞め方だわな。

ハラスメントが原因なら、交渉なんていらんわ!

パワハラ上司
パワハラ上司

でもな、白髪混じりのお友達の中には、そんなキレイごとで辞められん状況の人もいるかもしれん。

例えば、上司のパワハラがひどい、社内のいじめ(モラハラ)が横行してる、とか。ここはヒドいわ!

そんな状況で、なんで加害者(あるいはそれを見て見ぬふりする会社)に「お願い」せなアカンのか。交渉のテーブルにつく必要なんて、一切ない。こういう時は、迷わず「退職届」一択だて。

「退職願」なんて出して、引き止め交渉なんかされたら、それ自体が二次加害だわ。

理由は「一身上の都合により」で十分。

わざわざ「アンタのパワハラが原因だ!」って書く必要はない。(ただし、後で訴訟とか労災申請とか考えるなら、音声やメールなんかの証拠はしっかり残しとくんだぞ!)

自分の心と体が壊れる前に、即刻脱出。これが最優先だて。

会社に行きづらい…転職先は決めてから辞めるべきか?

転職を考えるサラリーマン
転職を考えるサラリーマン

これも、俺たちオヤジ世代が一番悩むとこだよな。

「もう明日から会社行きたくない…でも、オカアもオネエもアリンコもいるし…」

原則は「次を決めてから」

まあ、生活があるからな。俺たち40代は、守るもんが多すぎる。原則は、やっぱり「次の転職先を決めてから」辞めるのがセオリーだて。

理由は単純。「金」だわ。

無職の期間は、収入がゼロ。

なのに、国民健康保険、国民年金、住民税の請求は、今まで以上にガッツリ来る。貯金がみるみる溶けていくプレッシャーは、精神衛生上、マジでよろしくない。

「金(かね)が『かね』る(兼ねる)…」なんつってな!

…あ、寒いか。

焦って「どこでもいいから!」って変な会社に転職しちゃう「負のループ」に陥ったら、元も子もない。だから、今の会社でギリギリ耐えられるなら、水面下で転職活動して「内定」をもらってから、堂々と退職願を出す。

これが一番安全。「これでいいんだて!」

例外は「心身の限界」

ただし、例外がある。

勤務時間が異常
勤務時間が異常

さっきのハラスメントもそうだけど、「もう心が限界」「朝起きられない」「涙が止まらん」「体が動かん」っていう状態。これはダメだて!ガチでダメ。それは「甘え」じゃない。「SOS」だて。

「もっとこうしてくれよー」なんて会社に改善を求めてる間に、心がポッキリ折れたら、治るのに何年もかかるぞ。

そんな状態で無理して働いても、家族も心配するだけだ。そういう時は、自分の命と健康を最優先。

貯金と失業保険(ハラスメントが理由なら「会社都合」扱いになって、すぐ給付される可能性も高い)を計算して、即「退職届」を叩きつけて逃げる。

これは「逃げ」じゃない。「戦略的撤退」だわ。

「俺は大丈夫」が一番アカン。常に備えはしとくべき

社畜の限界突破
社畜の限界突破

「俺は今の会社、人間関係もいいし、給料もまあまあだし、大丈夫だて」そう思ってるお友達も多いかもしれん。でもな、その「大丈夫」、いつまで続くだろうな?

会社の状況なんて、どえりゃー勢いで変わるもんな。会社の業績がいきなり傾くかもしれん。

とんでもないクソ上司が、ある日突然、自分の部署に異動してくるかもしれん。

「俺は大丈夫」って油断してる時が、一番危ない。だから、「いつでも辞められる準備」だけは、全員しとくべき。

具体的には、

  1. 自分の職務経歴書(スキルシート)を、半年に一回くらい更新しとく。
  2. 転職サイトに登録だけしといて、「自分の市場価値って今いくらだ?」ってのをチラチラ見とく。

「こんなんでいいんだて!」

これだけでいい。これやっとくだけで、「いざとなったら、俺には他がある」っていう心の余裕が生まれる。この余裕が、今の会社での理不尽な要求を突き返す強さにもなるんだて。

最後の実務編:退職届の「誰に?」と「どう書く?」

よし、最後に実務的なとこを解説して終わるわな。

渡す相手(上司が加害者の場合)

基本は、会社の就業規則に従う。

大抵は「直属の上司に、退職日の1ヶ月前までに申し出る」とか書いてあるはずだ。だから、まずは直属の上司にアポ取って、「退職願」か口頭で相談するのが筋だわな。問題は、その「直属の上司」がパワハラ野郎の場合。

これはヒドいわ!加害者に「辞めさせてください」なんて言えるか!

言ったら最後、「お前が辞める前に潰してやる」みたいに、さらにハラスメントがエスカレートするかもしれん。その場合は、ルール無視でOK。

・上司の、さらに上の上司(部長とか)
・人事部(労務担当)
・社内のコンプライアンス窓口(あるなら)

ここに直接「退職届」を持っていくか、まずはメールで相談する。それでも揉み消されそうなら、最終手段「内容証明郵便」だて。会社の代表取締役社長宛に「退職届」を郵送する。

これなら「受け取ってない」とは言わせん。スゲェーだろ。

退職届の書き方(テンプレ)

PC作成でも手書きでもいいけど、まあ会社の雰囲気に合わせればOK。

形式に迷ったら、白無地の便箋に縦書きが一番無難だて。


(中央に)退職届
(一行あけて、下の方に)私儀(わたくしぎ)
(本文)この度、一身上の都合により、来たる令和〇年〇月〇日をもちまして、退職いたします。
(一行あけて、日付)令和〇年〇月〇日(提出する日)
(自分の所属・氏名・押印)〇〇部 〇〇課(自分の名前) 印
(左上に、相手の役職・氏名)株式会社〇〇 代表取締役社長 〇〇 〇〇 殿


ポイントは3つだけ。

  1. タイトルは「退職願」じゃなく「退職届」にする。
  2. 理由は「一身上の都合により」とだけ書く。(余計なことは書かん)
  3. 退職日は「会社と合意した日」または「提出日から2週間以上先の日付」を書く。

「こんなんでいいんだて!」

退職願と退職届のテンプレートPDF

退職願

退職届

まとめ

いやー、白髪混じりのお友達、今日はちょっと真地目な話になっちまったな。でも、この「退職願」と「退職届」の違いは、会社員として絶対に知っとくべき常識だて。

・「願」は、お願いベースの「相談」(交渉の余地あり)
・「届」は、法的に強い「一方的な通告」

円満に辞めるのが一番だけど、いざという時は「届」という最強のカードがあることを忘れんな。

会社に人生を縛られる必要はねぇ。

自分の人生だでな。自分で舵取ってかな、アカンわな。

人生、まだまだこれからだわ!おじさんたちの味方のFLUOROも頑張るで、みんなも頑張ってちょーだい!

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